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106。不倫相手に慰謝料を請求すると反撃される? 今までお話したように既婚者同士の浮気は、再婚を目指したものではなく たまたま同じコミュニティに属していて、 共通の話題があり、お互いの立場を理解できるから 関係が深まるという経緯でした。 浮気相手としては、この問題を大きくするつもりはなく、かといって関係を切るつもりもなく 「つかず、離れず」という関係が理想です。 離婚し、再婚するという大それたことをする意思はありませんが 一方で、今、上手くいっている不倫関係を、 自主的に止める意思もありません。 不倫は世間的には「都合のいい関係」という例え方をされますが、 それはこのことを指しています。 浮気相手の心理を考えると、浮気相手が困ることと言うのは 「問題を大きくすること」です。 不倫が大問題に発展するパターンというのは、一番大きな例でいうと 双方の家庭で離婚の危機になり、結果的に離婚に至ることです。 もちろん、浮気相手がこれを望んでいれば良いですが、 今回はそうではありません。 このように考えると、浮気相手にとっては 両方の家庭で離婚の話が出るのは「困る」のです。 あなたのことはさておき、少なくとも自分の家庭が修羅場をむかえるのは、 非常に困った事態です。 そこまで覚悟して不倫関係を始めていないからです。 ただ、あなたは自分の立場を使えば、 浮気相手が「困る状況」を意図的に作り出すことができます。 あなたが知っている情報と、浮気相手の配偶者に教えてしまえば良いからです。 浮気相手の配偶者がダブル不倫の事実を知らなかった場合 あなたがそのことを伝え、「迷惑しています」とクレームをつけた場合 浮気相手の配偶者は怒り狂い、その怒りを家庭内で爆発させます。 その結果、離婚にまで話が発展するかどうかは、浮気相手次第ですが 少なくとも、家庭のなかにヒビが入り、 それは簡単には修復することができません。 これが浮気相手にとって「困る状況」で、 あなたには、その状況を作り出す権利があります。 しかし少し考えてもらいたいのですが、相手の家庭を修羅場に追い込むことが あなたにとって本当に望ましいことなのかどうかです。 基本的にあなたと浮気相手は赤の他人ですので、 浮気相手に対して気使いや配慮をする必要はありません。 アプローチをする際、手加減をする必要はありませんが ちょっと引いた目線で、冷静になると、浮気相手の配偶者に「チクる」ことは あなたにとって、必ずしもプラスではありません。 もちろん、「気が晴れる」「ギャフンと言わせる」と いった心理的なメリットはあるかもしれませんが 実際にこれを実行することで、予想外のデメリットが発生します。 本当にやるのでしたら、デメリットを承知の上で行動する必要があります。 今回お話しているのは、離婚が確定的で、その落とし前をつける方法ではありません。 離婚前提なら、この方法でも良いのですが、今回目指しているのは 不倫関係を止めさせ、離婚を回避する方法です。 浮気相手の配偶者に、不倫の事実を伝えた場合、 逆に自分たちの家庭の離婚を助長する結果になってしまいます。 さてダブル不倫の場合、浮気相手の配偶者に不倫の事実を伝えると、 上手くいかないのでしょうか? それは立場を逆さまにして考えると分かりやすいです。 ダブル不倫の特徴は、どちらも既婚者であることですが これは浮気相手の配偶者も、あなたと同じ立場にいるということです。 不倫の事実を知って、嫌な思いをしたり、 「何とか別れさせよう」と思うのは同じです。 上記のように気持ちの面でも共通するところが多いですが、 法律的にも共通点は多いです。 浮気の責任は ・謝罪 ・慰謝料 の2つに分かれます。 「謝罪」については心の底から謝っているかどうか、嘘発見器をつけない限り 分かりません。、「誠意の程度」を推し量ることができないため 謝罪は浮気の責任の取り方として不十分です。 もちろん、浮気が分かった後、浮気相手に謝るよう、求めていきますが 相手が謝ったから、それで問題が解決するわけではありません。 「ごめんなさい。反省しています」という言葉で許されるのは子供の悪ふざけで 相手は子供でもなければ、浮気は悪ふざけで済まされるものではありません。 大人の責任の取り方は、お金です。 具体的には浮気をし、それが発覚した場合、慰謝料を支払ってもらいます。 「誠意の程度」は金額の高い、低いで判断します。 お金をもらったから、気が晴れるわけではありませんが、 もらわないよりはマシです。 法律的には「お金を支払う」以外の行動を強制することはできませんから 善悪は別として、お金をもらえば、一応はそれで手を打ちます。 このように「謝罪をし」「慰謝料を支払うこと」で浮気の責任は果たされますが ダブル不倫の場合、「謝罪をし」「慰謝料を支払う」人は2人います。 1人は浮気相手、もう1人はあなたの配偶者です。 浮気相手への慰謝料請求は後でおってお話しますが、 今回はあなたの配偶者の話です。 さきほどの続きですが、あなたが不倫の事実を浮気相手の配偶者に伝えた場合 どうなるでしょうか? 1つは相手の家庭が修羅場になることですが もう1つは、相手方があなたの配偶者に慰謝料を請求してくることです。 上記のように、あなたと相手方は同じ立場ですから、 相手方も慰謝料を請求する権利を持っています。 浮気の責任が謝罪だけで済まされることはありませんから、 慰謝料を請求してくる可能性が高いです。 もし、あなたが離婚するのなら、この流れはあなたにとって、 あまり関係のないことです。 あなたの配偶者が慰謝料を支払おうと、どうしようと、 あなたの知ったことではないからです。 しかし、離婚せず、やり直すつもりなら、相手方からの慰謝料請求には 2人で対処をしなければなりません。 慰謝料を支払う場合、そのお金は夫婦の貯金から捻出することになるからです。 「相手方からの慰謝料請求」という問題が、 お金で解決すれば、それはまだ良い方です。 多くの場合、慰謝料を請求されると、あなたが感情的になり、 その感情を配偶者にぶつけます。 自分のせいではなく、配偶者の責任なのに、共同して慰謝料を支払うことに 「やるせなさ」を感じるからです。 慰謝料を請求されることで、 いったんは関係を修復することでおさまっていた修羅場の問題が 再度、蒸し返されることがあります。 一度はやり直すつもりでいたけれど、やはり、どうしても許せないということで 再度、離婚の問題が持ち上がります。 ダブル不倫で双方が双方に慰謝料を請求した場合、 離婚につながるケースが非常に多い。 相手の家庭が先、こちらの家庭が後と、時間差はありますが 結果として、どちらの夫婦も離婚してしまうのです。 ダブル不倫で浮気相手にアプローチをする場合、 そのような危険を秘めています。 また浮気相手の配偶者に知られるデメリットは、 相手の家庭で離婚の問題が持ち上がることです。 相手の家庭で離婚協議が始まると、浮気相手も配偶者も、 それどころではなくなるため 浮気の問題はいったん、棚上げになります。 あなたとしては一刻も早く、不倫関係を止めさせたいのですが 手つかずのまま、放置されるという結果になります。 浮気相手に連絡をとっても「うちの家庭が落ち着いてからにして」という返事です。 不倫を止めるかどうか確認をとれないまま、 時間ばかり過ぎてしまいます。 相手夫婦が離婚問題に発展することは、一見、関係ないように見えても あなたにも関係があり、それはマイナスの影響があります。 (次回に続く) |
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